国際交流基金 The Japan Foundation Performing Arts Network Japan

Performing Arts network Japanは、稀にみる多様性をもつ、刺激的な日本のパフォーミングアーツを紹介する国際交流基金のサイトです。最新情報を発信するともに、日本のアーティストや国際的に活躍するプレゼンターのロング・インタビューを合わせて約300人、日本の現代戯曲のシノプシスを約250作品収録する貴重なアーカイブになっています。

Vol. 149 Updated : 2021.8.13

Perfoming Arts in Japan 日本の舞台芸術

Artist Interview アーティストインタビュー

吉開菜央
ダンス/映画

Dancing and filming pre-verbal
emotive impulses
言葉になる前の情動を
踊り、映像にする

振付家・ダンサーで、映画作家である吉開菜央(1987年)。古い木造一軒家に溜まったモロモロを女の子たちが身体表現で表出する『ほったまるびより』(2015年)、若い女性が言葉の代わりに花を吐く短編映画『Grand Banquet』(2018年。第72回カンヌ国際映画祭監督週間短編部門正式招待作品)など、身体表現と映像制作の両面を必須の要素とした作品世界についてインタビュー。

OKI
音楽

The Music of OKI’s World
Rooted in the Tonkori and the Unique Expression it Inspires
トンコリでルーツと表現を繋ぐ
OKIの音楽世界

カラフト・アイヌの弦楽器「トンコリ」を基調とした革新的な音楽で世界を股にかけて活躍するミュージシャンOKI。レゲエ、ダブ、R&B、ジャズ、ワールドミュージック、アイヌ伝統音楽など世界のルーツ音楽を織り交ぜた音楽表現に挑戦し、音楽プロデューサーとしても活躍するOKIの世界に迫るロングインタビュー。

村川拓也
演劇

Eyes that Focus Like a Camera on its Subject
The Vision of Takuya Murakawa
被写体にカメラを向けるような
村川拓也の眼差しとは?

京都を拠点に活動を続ける気鋭の演出家・映像作家、村川拓也。演劇と並行して学生時代に学んだドキュメンタリー映画の影響を受け、カメラを対象に向けるように、あるいは映像編集のように舞台作品を制作することで独自の表現を生み出してきた。2010年代に日本でも多く紹介された「ドキュメンタリー演劇」の系譜として位置付けられることもあるが、村川自身の関心は実は別のところにあった。彼の主要な作品群を起点にしながら、村川が演劇に対して抱く本質的な問いについて語ってもらった。

International Presenter 世界のプレゼンター

Presenter Interview プレゼンターインタビュー

ジャヤチャンドラン・パラジー
インド

Attakkalari Centre’s Aims
As a Base for Contemporary Dance in India
インドのコンテンポラリーダンスの拠点
アタカラリ・センターが目指すもの

伝統舞踊が強いインドにあって、コンテンポラリー・ダンスへの道を切り開いてきた拠点が、南インドのベンガルールにある「アタカラリ・センター・フォー・ムーヴメント・アーツ」。その創立者であり、芸術監督を務めるのがジャヤチャンドラン・パラジーだ。海外とのネットワークの構築、ビエンナーレの開催、アーティスト・イン・レジデンスによる創作など幅広い活動についてインタビュー。

中村茜
日本

With Corona” Perspective
Akane Nakamura (producer) Interview
With コロナ の視点
中村茜(プロデューサー)インタビュー

民間のパフォーミングアーツの制作会社「株式会社precog」を率いるプロデューサーの中村茜(1979年生まれ)。岡田利規(チェルフィッチュ)、神里雄大、矢内原美邦(Nibroll)、金氏徹平、飴屋法水らとともに、演劇・ダンス・美術・文芸等、ジャンルを越境するプロデュースを仕掛け、同時代の表現を追求してきた。コロナ禍で新たなオンライン配信作品にチャレンジするとともに、これまで劇場にアクセスしづらかった人々のプラットフォームとして「THEATRE for ALL」(文化庁委託事業)を開設。プロデューサーとしての出発点から配信プロジェクトまでインタビューした。

林立騎
日本

Tatsuki Hayashi (Dramaturg) Interview
The “With Corona” Perspective
With コロナの視点
林立騎(ドラマトゥルク)インタビュー

2019年からドイツ・フランクフルトの公立劇場キュンストラーハウス・ムーゾントゥルム企画学芸員(ドラマトゥルク)を務める林立騎(1982年生まれ)。コロナ禍のドイツの舞台芸術事情をインタビューするとともに、高山明とのプロジェクトや、ロームシアター京都のプロジェクトで関わった村川拓也、木ノ下裕一へのアプローチなど、“ドラマトゥルクはプロセスをつくる人”という彼の視点に迫る。

New Plays 日本の新作戯曲

Banana no hana wa taberareru
(You Can Eat Banana Flowers)
Suguru Yamamoto バナナの花は食べられる 山本卓卓

劇作家・演出家の山本卓卓が主宰する演劇集団「範宙遊泳」が2021年に初演。新型コロナウイルス感染症の影響により20年にオンライン作品として『バナナの花』全4話を先行公開。その後、舞台作品として発表し、6台のカメラで収録した映像作品をオンデマンド配信。マッチングアプリのユーザーと女に化けて客を誘い込むサクラ(オトリ)として出会った2人の男が、意気投合して探偵業をはじめる──。

Control Yohei Hosokawa コンとロール 細川洋平

俳優としても活動する細川洋平(1978年生まれ)が劇作家・演出家として主宰するソロ・カンパニー「ほろびて」で2021年に初演。人を思うままに操れるようになったゲームのコントローラーを手にした男が、身近な人々を恐怖と暴力で支配していく…。

Naotoshi Oda Sin and Love 罪と愛 小田尚稔

第65回岸田國士戯曲賞最終候補作。主に哲学・思想に関する文献を参照した創作をしている小田尚稔(1986年生まれ)がドストエフスキーの『罪と罰』を踏まえて貧困を生きる男たちを描いた私小説的な作品。小田を思わせる4人の男が主人公。脚本を書いている男を軸に、男たちの孤独な日常の断片が入れ替わり立ち替わり描かれる。

Arts Organizations 世界の支援団体

Freemuse フリーミューズ フリーミューズ

芸術における表現の自由と文化多様性の保護を提唱する国際NGO。本部はデンマークのコペンハーゲン。音楽と検閲に関する第1回世界会議の開催をきっかけに1998年に設立。当初は音楽分野の検閲を中心に扱っていたが、2011年より全ての芸術における表現と創造性の自由を対象に活動。

La Société des Auteurs et Compositeurs Dramatiques (SACD) 劇作家・作曲家協会(SACD) 劇作家・作曲家協会(SACD)

オペラ『セビリアの理髪師』や『フィガロの結婚』などで知られ、18世紀のフランスで活躍した劇作家ボーマルシェが中心となり、舞台芸術の作家と作曲家の権利保護を目的に1777年に設立した会員組織。現在はテレビ、映画、ダンス、サーカスなど対象を拡大し、会員数は約56,000名(2019年末時点)。

Japan Performing Arts Solidarity Network 緊急事態舞台芸術ネットワーク 緊急事態舞台芸術ネットワーク

新型コロナウィルス感染症により多大な損害を受けた舞台芸術界において、2020年5月に緊急的に形成されたネットワーク。参加団体は公立・民間の劇場、劇団、制作会社、チケット販売会社、舞台技術会社など、これまで横の繋がりのなかった関連事業者約200団体。日本を代表する興行会社やプロデューサー、実演家、法曹関係者らが世話人に名を連ねている。